セントラル・ステーション

 ブラジルの映画です。代書屋を営んでいる女性(元教師)が、ある夫婦の妻側の依頼で、別居している夫宛の手紙を代書したのですが、その妻は直後に交通事故に遭って、子供(少年)を残して亡くなってしまいます。代書屋の女性は、残された少年を手紙の宛先である夫のもとへ連れて行くことになるというものです。

 代書屋の女性は、代書した手紙を全部差し出している訳ではなく、もともと余り良い人ではありません。旅の途中でお金がなくなり、少年がお店で食べ物を盗むと怒るのですが、その後自分が盗みを働きます。

 一方で、少年が寝ている間に、少年の財布にお金を入れてやり、バスの運転手に父のもとまで連れてやっていってくれと頼む優しさもあります(少年がこの財布の入った鞄をバスに忘れてお金がなくなるのですが)。

 じんわりと来る良い映画でした。